ストーリー
レガシーの誰かがふと思った。
ソープロの数が半分になったらいくつのタルモが焼かれずにすむだろうか・・・。
レガシーの誰かがふと思った。
ANTの数が100分の1になったら、垂れ流される1キルも100分の1になるだろうか・・・。
レガシーの誰かがふと思った。
術者(みんな)のタルモを守らねば・・・・・・。

ある日突然降ってきた『それ』は、
スレッショルドやドレッドスティルの体内に侵入し、レガシーを乗っ取る謎のコンボであった。
MTGプレイヤー・ナシフのもとにやってきた『それ』は、寝ぼけ眼のゴブリンの妨害もあって、環境の支配はできなかったものの、メタゲームのトップメタにとって代わることに成功する。
驚異的な打ち消しとサーチ&ドローを持つ『それ』との共生を拒む事は出来ず、
メタゲームにとっては不本意ながらも、こうして相殺独楽との奇妙な共同生活が始まる・・・。

要は「ベースラプション」の紹介です^^

ベースラプションは結構以前から存在した、4cスレッショルド(Uwbg)に相殺独楽を搭載したスレッショルドの亜種のようなデッキで、いまいち突き抜け感がないデッキでした。実際、使用者数もあまり多くなかったです。
しかし、記憶に新しいGPシカゴにて、最大の使用者数を誇り、さらに1,2フィニッシュを達成したことで、にわかに脚光を浴びることになりました。
とっくに紹介してあったと思ったら、実はしてなかったので、タイミング的にもいいので紹介したいと思います。


サンプルレシピ↓
Baseruption by Gabriel Nassif
creature [12]
4 Dark Confidant
2 Sower of Temptation
4 Tarmogoyf
2 Trygon Predator
instant [16]
4 Brainstorm
3 Daze
4 Force of Will
1 Krosan Grip
4 Swords to Plowshares
sorcery [2]
2 Ponder
enchantment [4]
4 Counterbalance
artifact [6]
4 Sensei’s Divining Top
2 Vedalken Shackles
land [20]
4 Flooded Strand
2 Island
4 Polluted Delta
3 Tropical Island
3 Tundra
4 Underground Sea
60 cards

現在世界最強のナシフ様のGPシカゴのデッキ。デザインはLSVらしいですが。

ベースラプションはどんなデッキかというと、各色の超優良カードを青でバックアップする中速度デッキで、核に成るエンジンが相殺独楽であるデッキをいいます。
相殺独楽は環境の性質上、非常に強力な打ち消し能力を発揮し、うまく機能すれば、ロックといっても差し支えない状態を作り出します。
そのロック中に高速クロックで対戦相手を打ち倒します。

「主なカードの紹介」

「呪文」
渦巻く知識:
青の基本。本デッキでは手札にある適当なマナのカードをライブラリに戻すことで、相殺の打ち消し確率を上げる役割も担う。

FoW:青の基本。

Daze:みんな大好き目くらまし!クロックパーミの基本スペル。

StP:タッチ白の最大の理由。最強の除去呪文。

「エンチャント」
相殺:
このデッキの核。環境上、どのデッキもマナ域が非常に被りやすいため、打ち消すことがかなり容易である。ただ貼るだけでは効果は薄いが、それでもナチュラルに打ち消ししてしまうところが怖い。後述の師範の占い独楽とのシナジーは環境最高(最悪)の組み合わせで、スレショ系はそれだけでお通夜モードになる。

「アーティファクト」
師範の占い独楽:
環境最高峰のドロー&サーチ。1マナで3枚見る、タップで1枚ドローするは、あらゆる場面で強力なTOPデッキを可能とする。環境に溢れるフェッチランドなどのシャッフル手段によって、欲しいカードを手に入れる確率が非常に高くなる。
さらに、前述の相殺と組み合わせることで、環境の低マナ域の呪文のほとんど封じることが可能。
相殺と違って、独楽は単独でも十分すぎる程強く、これからさらに使われていく可能性は高い。壊れ手前。

ヴィダルケンの枷:
このデッキの白眉。
わーるど君曰く、「枷って色つきアーティファクトに見える」という名言を残した(俺の中で)、クリーチャー奪取装置。
その効果は青メイン(つうか島)ではないと使えないことから、青専用にデザインされたと思われる。
タップだけで島の数以下のパワーの生物をパクるは本当に酷い。
順当にでれば4ターン目にパワー4以下の生物を奪取できるわけで、それがタルモの基本サイズを上回っていることからもそのやばさがわかる。
少数クロックのデッキは出されたらほぼ負けるだろう。

「クリーチャー」
タルモゴイフ:もう飽きたよ。

闇の腹心:タッチ黒の最大の理由。彼の生み出すアドはゲームを支配するに足る。

誘惑撒き:
このデッキの白眉2。
支配魔法に2/2飛行がついてくるおまけ付き。枷で間に合わない(滅多にないけど)生物奪取もこいつなら楽勝。もみ消しには気をつけよう。

三角エイ:アーティファクト、エンチャントが流行るときこいつはやってくる。


かつてのベースラプションに足りなかったコントロール成分を、枷と誘惑撒きを投入することで華麗に解決したのが現在のベースラプションといえるでしょう。
マングースのスロットをどうするかで長い間議論されてきましたが、今回のコントロール奪取が一つの解答に成り得ると思います。


「弱点」
・基本的にマナはいくらあっても良いデッキのくせに、土地の枚数は少なめです。さらに4色も使うからマナ基盤はけっこうカツカツです。
というわけで、土地攻撃されると辛いことが一つ。
特に不毛の大地は天敵級で、連打されるとかなり辛くなります。

・相殺が効く前提のデッキなので、マナカーブが重かったりするデッキは苦手です。要は劣化スレッショルドになります。

以上を踏まえると、ゴブリンやアメリカなんかは相殺に相性いいと思います。


これで紹介終わりです。
相殺独楽とか結構前からあったのに、やっと日の目をみたって感じですね。
やっぱりメタゲームの影響なんでしょうね。
レガシーでは、今はくすぶっていても、実はデッキパワー高いデッキいっぱいあると思いますので、イロイロ試してみるのがいいのかもしれませんね。

それでは良いレガシーライフを!

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