-前回までのあらすじ-
モータ、電池が一緒なのに、なぜあの人に勝てないの?
それは駆動系の差であった!
草レースなんかではモータ、電池は持ち込み可なので、モータの外道チューン(実際にやっぱあるみたいです。シャア並に速く動けるようになるとか。)とか電池のイコールコンディションを保つことは難しいです。
ですが、全国ではモータは運営からの支給(ちゃんと選別かけて性能に差が出ないようにしているらしいです。大変だろうなぁ。)で、電池もアルカリが主流になっってから、ほぼ差はないと思われます。
そんで、ミニ四駆のスピード差の最大の要因は、モータと電池であることはほぼ確実だと思うんですが、全国ではそれがないにもかかわらず、やはりタイムに差がでて優勝からビリが決まってしまうんですね。
その原因の一つが今回のネタの「駆動系」です
モータのエネルギ(?)をタイヤに伝えるためのギアだのシャフトだのを総称して駆動系と呼ぶことにしてます。
ミニ四駆のタイヤが回るプロセスは、
モータ回る→8Tピニオン回る→カウンターギア回る→スパーギア回る→シャフト回る→(後輪)タイヤ回る
っていう感じです(シャフト回ったあと、クラウンギア回って、プロペラシャフト回って、またクラウンギア回って、前輪タイヤ回ります。)。
言葉で書いてもイメージ出来ない人は、押し入れから昔のミニ四駆をひっぱって見てみよう!
というわけでモータのエネルギをタイヤに伝えるために、結構な数のギアだのシャフトだのを介するわけです。そんで、この世の物体にはだいたい摩擦とか変形とか、まあエネルギをロスするなんかが必ずあるわけですよ。モータの100%のエネルギもギアとかシャフトとか介すると減少してしまう。もったいない。
そのエネルギロスを減らすのが駆動系の目的なわけです。
さて本題。
エネルギロスを減らすために採られる手法の紹介。
・抵抗抜き
一番有名なのがこの「抵抗抜き」という手法。
個人的にこのネーミングはかなり違和感ありますけど。
かつての超四駆(フェンスカーだったかな?)の格言に、「モータか電池かギアのどれかは固定しろ」っていうのがあったらしいです。どれかを固定することで、マシンのエネルギロスを減らすという目的なのかどうかはよくわかりません。当時しらないし。
とにかくこの格言ははたして実行されて、実績を残したようです。
で、「抵抗抜き」ってのがまさしくそれで、だいたいはギアを固定します(ついでにモータ固定もできるっちゃできる)。
やり方は、
後輪タイヤ右側から→キノコワッシャー→620(ベアリングの回に詳しく紹介しようと思います)→お宝(いつか紹介します^^;)→スパーギア→2mmナット穴貫通改造スペーサ(ナットの穴をドリルで削ってスペーサ代わりにします)→クラウンギア→適当なスペーサ(真鍮スペーサが一般的かな)→520(これもベアの時に)→衝立
となります。
なんのことだかさっぱりわかりませんね。
yrgさんのとこに行けばみれます!そっち参照してください!
「抵抗抜き」ってのは、要は回転方向のみフリーにして、軸方向には動かさないようにする改造ですね。ギアのガタつきをなくしてロスを少なくします。
そのかわりいっぱいスペーサつけるんで抵抗とかは増してる気がするんですけど。
だから「抵抗抜き」って呼び方違和感あります。
「位置出し」くらいでいいんじゃねっていう。
まあ、歴史の古い改造法なのでいまさら「位置だし」ってのも不粋ですね。
次。
・フルベアリング
フルベアリングって長いんで全熊(ゼンクマ)てこれから表記します。
フル→全、ベアリング→ベア→熊という。ミニ四駆だと全熊でちゃんと通じます(たぶん)。軸になるところに全部ベアリング突っ込むのが名前の由来。
ミニ四駆は軸になるところそんなにないんですけど、カウンターギアの軸、車軸、そしてプロペラシャフトに熊を仕込みます。
カウンターギア、車軸はすでに熊を突っ込む穴が開いてるんで簡単なのですが(ちなみにプロはカウンターギアの穴を拡張して830をぶち込む改造をします。この改造を旋盤なしで出来る人が日本に何人いるだろうか)、プロペラシャフトに熊を突っ込むのが超大変。
やったことないので割愛しますが、実物見たければZakさんのサイトにいって見てください。みごとな全熊見れます。
知り合いのレーサーに全熊フェチの方がいらっしゃいますが(全国クラスの人です)
その人の作るマシンの空転時間は軽く1分超えてました(ふつうは10秒くらい?自分のは5秒行くか行かないかw)。Yabasugi!
全熊は前述の抵抗抜きとセットで行います。
全熊することでプロペラシャフトのガタもなくなり、いよいよロスは減ります。
ただ、全熊はホントに大変なので、シャシを何個もオシャカにする覚悟のある人がするべきでしょう。最初はドン亀になることは確実。コーラを飲んだらゲップがでるくらい。千里の道も一歩からですね。
最後。
・MTM式抵抗抜き。
勝手に俺が命名しました。ごめんなさい。
超有名レーサーMTMさんが提唱する抵抗抜き。自分もこの手法でマシン組みます。
どんな手法かというと、クラウンギアの後ろに0.2~0.3mm位に厚さ調整した小ワッシャーを突っ込むだけ。あとはドノーマル。
なのに速い。
抵抗抜きとか、全熊とかなんなの?ってくらい速い。
素のシャーシでも十分すぎるほど駆動効率がいいらしい。
全熊、抵抗抜きで最大103%まで効率アップはできるそうだが、失敗すると100%以下は確実。
MTM式はうまくいっても101%程度の効率アップしかできないが、失敗はないとのこと。
メンテも簡単なんで自分はこの方式が一番合ってます。
ほかにフローティングっていう改造法もあるらしいんですが、自分には謎すぎる改造法なので紹介出来ません。九州式が有名だとか。
全熊の亜種かなぁ?
これで駆動系の紹介は終わり。
次回(未定)はベアリングかなぁ。
それでは。
モータ、電池が一緒なのに、なぜあの人に勝てないの?
それは駆動系の差であった!
草レースなんかではモータ、電池は持ち込み可なので、モータの外道チューン(実際にやっぱあるみたいです。シャア並に速く動けるようになるとか。)とか電池のイコールコンディションを保つことは難しいです。
ですが、全国ではモータは運営からの支給(ちゃんと選別かけて性能に差が出ないようにしているらしいです。大変だろうなぁ。)で、電池もアルカリが主流になっってから、ほぼ差はないと思われます。
そんで、ミニ四駆のスピード差の最大の要因は、モータと電池であることはほぼ確実だと思うんですが、全国ではそれがないにもかかわらず、やはりタイムに差がでて優勝からビリが決まってしまうんですね。
その原因の一つが今回のネタの「駆動系」です
モータのエネルギ(?)をタイヤに伝えるためのギアだのシャフトだのを総称して駆動系と呼ぶことにしてます。
ミニ四駆のタイヤが回るプロセスは、
モータ回る→8Tピニオン回る→カウンターギア回る→スパーギア回る→シャフト回る→(後輪)タイヤ回る
っていう感じです(シャフト回ったあと、クラウンギア回って、プロペラシャフト回って、またクラウンギア回って、前輪タイヤ回ります。)。
言葉で書いてもイメージ出来ない人は、押し入れから昔のミニ四駆をひっぱって見てみよう!
というわけでモータのエネルギをタイヤに伝えるために、結構な数のギアだのシャフトだのを介するわけです。そんで、この世の物体にはだいたい摩擦とか変形とか、まあエネルギをロスするなんかが必ずあるわけですよ。モータの100%のエネルギもギアとかシャフトとか介すると減少してしまう。もったいない。
そのエネルギロスを減らすのが駆動系の目的なわけです。
さて本題。
エネルギロスを減らすために採られる手法の紹介。
・抵抗抜き
一番有名なのがこの「抵抗抜き」という手法。
個人的にこのネーミングはかなり違和感ありますけど。
かつての超四駆(フェンスカーだったかな?)の格言に、「モータか電池かギアのどれかは固定しろ」っていうのがあったらしいです。どれかを固定することで、マシンのエネルギロスを減らすという目的なのかどうかはよくわかりません。当時しらないし。
とにかくこの格言ははたして実行されて、実績を残したようです。
で、「抵抗抜き」ってのがまさしくそれで、だいたいはギアを固定します(ついでにモータ固定もできるっちゃできる)。
やり方は、
後輪タイヤ右側から→キノコワッシャー→620(ベアリングの回に詳しく紹介しようと思います)→お宝(いつか紹介します^^;)→スパーギア→2mmナット穴貫通改造スペーサ(ナットの穴をドリルで削ってスペーサ代わりにします)→クラウンギア→適当なスペーサ(真鍮スペーサが一般的かな)→520(これもベアの時に)→衝立
となります。
なんのことだかさっぱりわかりませんね。
yrgさんのとこに行けばみれます!そっち参照してください!
「抵抗抜き」ってのは、要は回転方向のみフリーにして、軸方向には動かさないようにする改造ですね。ギアのガタつきをなくしてロスを少なくします。
そのかわりいっぱいスペーサつけるんで抵抗とかは増してる気がするんですけど。
だから「抵抗抜き」って呼び方違和感あります。
「位置出し」くらいでいいんじゃねっていう。
まあ、歴史の古い改造法なのでいまさら「位置だし」ってのも不粋ですね。
次。
・フルベアリング
フルベアリングって長いんで全熊(ゼンクマ)てこれから表記します。
フル→全、ベアリング→ベア→熊という。ミニ四駆だと全熊でちゃんと通じます(たぶん)。軸になるところに全部ベアリング突っ込むのが名前の由来。
ミニ四駆は軸になるところそんなにないんですけど、カウンターギアの軸、車軸、そしてプロペラシャフトに熊を仕込みます。
カウンターギア、車軸はすでに熊を突っ込む穴が開いてるんで簡単なのですが(ちなみにプロはカウンターギアの穴を拡張して830をぶち込む改造をします。この改造を旋盤なしで出来る人が日本に何人いるだろうか)、プロペラシャフトに熊を突っ込むのが超大変。
やったことないので割愛しますが、実物見たければZakさんのサイトにいって見てください。みごとな全熊見れます。
知り合いのレーサーに全熊フェチの方がいらっしゃいますが(全国クラスの人です)
その人の作るマシンの空転時間は軽く1分超えてました(ふつうは10秒くらい?自分のは5秒行くか行かないかw)。Yabasugi!
全熊は前述の抵抗抜きとセットで行います。
全熊することでプロペラシャフトのガタもなくなり、いよいよロスは減ります。
ただ、全熊はホントに大変なので、シャシを何個もオシャカにする覚悟のある人がするべきでしょう。最初はドン亀になることは確実。コーラを飲んだらゲップがでるくらい。千里の道も一歩からですね。
最後。
・MTM式抵抗抜き。
勝手に俺が命名しました。ごめんなさい。
超有名レーサーMTMさんが提唱する抵抗抜き。自分もこの手法でマシン組みます。
どんな手法かというと、クラウンギアの後ろに0.2~0.3mm位に厚さ調整した小ワッシャーを突っ込むだけ。あとはドノーマル。
なのに速い。
抵抗抜きとか、全熊とかなんなの?ってくらい速い。
素のシャーシでも十分すぎるほど駆動効率がいいらしい。
全熊、抵抗抜きで最大103%まで効率アップはできるそうだが、失敗すると100%以下は確実。
MTM式はうまくいっても101%程度の効率アップしかできないが、失敗はないとのこと。
メンテも簡単なんで自分はこの方式が一番合ってます。
ほかにフローティングっていう改造法もあるらしいんですが、自分には謎すぎる改造法なので紹介出来ません。九州式が有名だとか。
全熊の亜種かなぁ?
これで駆動系の紹介は終わり。
次回(未定)はベアリングかなぁ。
それでは。
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