ー前回までのあらすじー
想像を超える速度域に達したミニ四駆!
その時シャーシは悲鳴をあげていた…

前回超大径の話をしましたが、ミニ四駆が大径や超大径といった高速度環境になってから、シャーシの強度アップはレーサー達の必須課題でもありました。

というのも、シャーシはご存じのとおりプラ製なので、強度には限界があります。
プラ程度の強度では最早制御できるレベルの速度を超えていました。
つってもただコースを走る程度ならプラでもどうにかなります。
じゃあ何が制御できなくなったの?っていうと「レーンチェンジ(LC)」が越えられなくなったのです。
LCはコースを変える橋みたいなやつです。
わからない人はようつべあたりでシャイニングスコーピオンの動画をみるといいでしょう(小学生当時、シャイスコのボデー欲しさにスーファミのソフトを買った人は挙手!)。
このLCがミニ四駆の肝で、このLCを抜けるかどうかがレーサーの腕の見せ所でもあります。

じゃあ具体的にLCってどうやって抜けんのよ?ってのを説明します(脳内ですけど。)。
ミニ四駆のバンパーて前傾に傾斜ついているの知っていますか?
この前傾をダウンスラストっていいます。
バンパーにダウンスラストがついてるから、バンパーの面に垂直に保持されてるローラにもダウンスラストがつくわけです。
このダウンスラストのおかげで、ミニ四駆はコース壁にローラが当たったときに、下方向に進もうとします。
ミニ四駆はコースから吹っ飛んだら失格なので、下方向に進もうとすることでコースアウトの可能性が低くなるんですね。
それで本題。
LCってのは(たしか)20度くらいの上り傾斜になりながらのコーナになっとる訳ですが、そこに重量120gの物体が秒速7m/s(時速25kmくらい?)で突っ込んでくるわけです。
テイクオフ!するわけです。
飛行しながらコースフェンスにぶつかります。
フロントバンパーに衝撃がきます。その衝撃が結構なわけです。
バンパー強度がしょぼいとバンパーが上方向にめくれます。
上方向にめくれるとダウンスラストが消滅します。それどころか逆にアッパースラストすらつきます。
あれ?ダウンスラストが下方向に進もうとするなら、アッパースラストは…
さらばー地球よー。
これがLCコースアウトのメカニズムです(たぶん)。

というわけでバンパー強度は超重要ってわけで考え出されたのが「井桁」。
名前の由来は「井の字」にFRPを組み合わせてることから。
実物は
・YRG
・MTM
で探してみてください。
どっちもミニ四駆界の神サイトです。

つか、こんなくそブログ見てないで上の神サイト見に行ったほうが100万倍ためになります。「超大径」「井桁」で来てる人のために。

あとMSの井桁化について。
しなり剛性出すのがむずかしいらしいですが、一応MSの井桁化もできます。
F-ユニット、R-ユニット両方を車軸以外のほとんど切り落とし、サイドバンパーをユニットの内側に貼りつけます。サイドバンパーは2枚張り合わせることが多いような。
あとは普通に作るだけ。
実物がYRGさんのサイトにあるはず。
ただMSはノーマルのままでも強度は十分って意見もあるので無理に井桁化しなくてもいかも。僕はVSオンリーなので詳しくわかりませんが。


とりあえず井桁終了。
言葉で説明がうまくできないや。
次回(未定)は電池かな?詳しくありませんが知ってる範囲で。

コメント

ごーじゃー
ごーじゃー
2009年2月3日18:20

マニアックすぎるw
力学的な作用に関して分析するのは地味に面白そうだな

よしかる
2009年2月3日19:42

ミニ四駆には星の数ほどの「俺速い理論」が存在して、
そのどれもが正解であり間違いでもある、といった感じ。
LC超える技術に「突入速度をさらに速くしてローラーのエッジを噛ませる」とかあるんだぜwこのテクは秒速7超えると不可能になるが、秒速7未満だと結構有効だったり。あと、わざとローラー保持部の剛性落としてLC突入時にスラスト増すような構造にしたり。
よくわからん現象が多々あるわけw

研究のしがいはあるんじゃない?
金にならんがw

ごーじゃー
ごーじゃー
2009年2月3日19:52

リアルモータースポーツもかわんらんな。
バイクとか未だに本田はV型最速だと思ってるしエンジニアなんてみんな俺理論っしょw

よしかる
2009年2月4日14:00

結果だせばそれがジャスティス!なのはどの世界もいっしょか。
その自由度がたまらんよ。

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